特等席はアナタの隣。
ふーん、と意味深に微笑む高橋君。

「これ。お弁当ありがとう。…美味しかったよ」

空になったお弁当箱を返してきた。

何も答えずバッと奪うように受け取る。


それに、くすっと笑う高橋君が続けて言ってきた。


「こないだの質問、答えてくれない?」


「……質問?」



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