特等席はアナタの隣。
高橋君の笑みが怖くて、一歩後退る。

「彼氏いるの?って聞いたでしょ、俺」

カラオケの時だ…。
手を握られながら言われたことを思い出し、不快感が走る。


「……いないけど…」

和泉君の顔が頭をよぎる。

「じゃあ、俺立候補していいんだ」



「…………え?」

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