特等席はアナタの隣。
「……どういうこと?」

お昼休憩の図書館、和泉君が問い詰める。


「…誤解なの!!」

先ほどの高橋君が残した言葉。
そのまま聞いてしまえば誰もが誤解してしまうような言い方だった。


「……2人でこそこそ会ってたわけ?」

弁当まで作ってあげて、と和泉君が苦い顔になる。


「違う!!」


誤解をとくため、和泉君に黙っていたことを全部話した。
お弁当の事、放課後待ち伏せされていた事、…高橋君に迫られている事を。


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