特等席はアナタの隣。
流れるように毎日が過ぎ、気付けば今日は終業式。

明日から夏休みに入るので、和泉君とはしばらく顔を会わせないことになる。

この状態だから、夏休みに会う予定ももちろんない。

毎日顔が見れたことでどこかに安心感があったけど、このまま休みに入ってしまうと、ホントに終わりそうな気がした。


麻美や慎君、裕太君にも何度も心配されたけど、大丈夫、としか答えていない。…ある意味自分に言い聞かせていた。


…このままじゃ、ダメだ。もう一回、ちゃんと和泉君と話しをしなければ…。


< 353 / 412 >

この作品をシェア

pagetop