特等席はアナタの隣。
そう固く決心していたら、コンコンと部屋をノックしたお母さんが入ってきた?

「モカ、明日の準備できてる?」


「…………は?」


「忘れたの!?明日、従兄弟のまー君の結婚式でしょ!!」


………そうだった…。


「お母さん!それ何時から!?どうしても、明日会って話さないといけない子がいるの!!」

鬼気迫る表情で詰め寄る私に困惑気味のお母さんが、
「…12時からだけど…」

と呟く。

「お願い!!絶対間に合うように帰ってくるから!」

懇願する私に、渋々お母さんは了承してくれた。


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