特等席はアナタの隣。
まさかこんなすぐ会えるとは…。
予想外の遭遇で驚きつつも、勇気を出して一歩踏み出した。


「……和泉君!!」


顔を上げた和泉君が怪訝そうに眉を寄せこちらを見た。


「……モカ?」


歩みを止め、驚きの表情で固まっている和泉君に近付く。


「…おはよう」

微笑みながら言うと、あぁ、とだけ返事を返してくれた。


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