特等席はアナタの隣。
「……おはよ」

念のため、和泉君に声をかけた。
…返ってこないかもしれないけど。
鞄を置いて席に着く。



「……はよ」


思わずバッと振り向く。

…返してくれた。

それだけで、胸がいっぱいになるほど嬉しかった。

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