特等席はアナタの隣。
席替えの結果、やはり、というか、奇跡は起こらず離ればなれの席になってしまった。

一番前になってしまった私の席から和泉君の席なんて見えない。

しかも、和泉君の隣の席は立花さんだ。
楽しそうにはしゃぐ彼女の声が耳につく。



……神様のいじわる。

何かに八つ当たりしたい気分だった。


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