特等席はアナタの隣。
「ねえ黒崎君!本命の彼女ができたってホント!?夏休みにキレイな女の子と一緒にいた所を見た子がいるの!!」



その言葉に思わず振り向いた。
…………うそでしょ…。
目の前が真っ暗になる。


「まじ!?」
裕太君が期待を込めた目でこちらを見るけど、私じゃない…。
夏休みは初日に一回会っただけだし、一緒にいたというほどの時間でもなかった。
第一、キレイな女の子って時点で違う…。



「…あぁ」

和泉君のその一言で、周りの女子が一斉に騒ぎ出した。

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