特等席はアナタの隣。
「でも…でも!立花さんがこっち見て笑ったからてっきり…」

じゃあ、あの笑みは何だったのか…。理由が分からない。


「…立花?…あぁ、アイツか。夏休みの間軽く付きまとわれてた。駅で待ち伏せされたり」

徹底的に無視したけど、と和泉君は苦い顔で言う。



「夏休みに女の子と一緒にいたって言ったらモカしかいねぇ。短時間だったけど。…アイツ自分のことだと勘違いしたんじゃねぇの?」


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