特等席はアナタの隣。
本当に、見事なほどのすれ違いだったんだ…。
すべての真相に脱力感でいっぱいだ。


「モカ、…許してくれる?」
少し不安げな表情の和泉君。


「…うん、もうこんなの嫌だからね」


そう言って、泣きながら笑った。
お互い思考が突っ走ってしまって、なくてもいい溝を作ってしまったんだ。


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