特等席はアナタの隣。
抱き締めてくれる和泉君の身体に手を回しそのキレイな顔を見つめれば、引き寄せられるように自然と唇が重なった。


今までの分を取り返すかのように、何度も、何度もキスをした。




「……このまま一緒に帰りてぇ」

唇を離し、少し息が上がったまま和泉君が言う。


そうだね、と笑いながら返した。

今が休憩時間なのか、授業中なのかも分からない。
ただ、もう少しこのまま和泉君と一緒にいたかった。

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