特等席はアナタの隣。
うそっ!私何してんのよ!!

自分にも理解できない行動に焦る。


黒崎先輩がこちらに振り返り、目が合った。

うわ…カッコイイ…。

じゃなくて!!

ど、どうしよ!!何で呼び止めたのよ!!


黒崎先輩はとても冷たいことで有名だ。
挨拶したって返してくれないほどだという。

こうして止まってくれたのも、もしかしたら珍しいことかもしれない。


今も、私を見る黒崎先輩の目は、とても恐い。


彼女を見つめていたあの優しい目とは大違いだ。


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