特等席はアナタの隣。
「いいの!?」
お兄ちゃんは単車を持っている。
送ってもらえたら間に合うかもしれない。


「あぁ、可愛い妹のためだ!!」
ガバッと抱きつかれる。


「ははっ…ありがと…」

身内が言うのも何だが、お兄ちゃんは所謂イケメンという部類だ。

両親のいい所は私に残らず全部お兄ちゃんに持って行かれたのかもしれない。

彼女を取っ替えひっかえする最低ヤロウだけど妹の私には甘々だ。


そんなシスコン兄の過剰なスキンシップにひきつりながらお礼を言った。


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