イケメン霊感転校生とナツの恋
ァタシは、お出かけのつもりで、
下ろしたてのワンピースを着込んでて、
泣きそうになりながら、
次第に草木が鬱蒼としてくる、
夏の山道を登ってった。


「……」


ブルーが立ち止まり、後ろを振り返る。


ァタシはなすすべなく、
その場に立ちすくんだ。


もう1本道だし、
草木の生い茂った山道では、
音をさせずに着いてくのはムリで、
ブルーはとっくに気づいてたのかも知れない。
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