はあとがふたつ。
竜生はオークワの入り口で1人で立っていた。


「なんでおるン??」


「お前カラメェルきたから。」


美稀は慌てて、送信BOXを見た。


送信:美稀

今からオークワ行くから、来て。



智也が送ったンや。さっき、智也に携帯貸した時に。智也のアドレスは残ったまま。


きっと、智也の優しさ。

最後の最後まで、優しくしてくれた。


美稀はとても幸せだったよ。


心の中で叫んだ。


又、涙が出る。




竜生は美稀を抱き締めた。



「何があったんか知らんケド、今だけはおもっきり泣け。俺がそばにおるから。」


竜生は美稀が泣きやむまで、横にいてくれた。





「竜生?」


「何?」


「あたし、竜生が好き。竜生の事が好き。誰よりも好きや。」



「うん。」



「智也をふってもた。智也はあたしの事、好きやのに、ふってもたァ。デモ、あたし決めたカラふった。竜生の方が好きやから。」




「うん。」

竜生は又美稀をきつく抱き締めた。


「竜生ィ!!」


「ありがとう!俺ンとこ来てくれて、ありがとう」

美稀と竜生はキスをした。




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