はあとがふたつ。
揺れる心
その後、美稀は化粧を直して、葛城のだんぢりのトコへ行った。


「竜生の彼女けぇ!??」


「うるさいわッ」


男子も女子も竜生をおちょくった。竜生はてれながら、笑った。



竜生は美稀の手を握って、反対の手で綱を持った。

「なぁ竜生??」


「なんや?」


「ちゃんと竜生の友達紹介してよォ」


「たいしたやつおらんケド、イイんか?」


「もちッ!竜生の友達やったら、誰でも!」



「かずきィ!ちょっと来て」


かずきはこっちに来た。


「こいつ、俺の親友のかずき。俺の彼女ォ!」


「美稀デス。よろしくネ!」

美稀は可愛らしくあいさつした。


「おすッ」


かずきは竜生よりも10センチくらい背が高かった。

竜生はもともと、美稀と同じくらい。
ちょっと高いくらい。
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