電波ヒーロー
100%伶さんを悪者に出来たら、きっともう私は伶さんを好きでなんていない。
好きだから、信じていたい想いが、あるんだと思う。
…いつのまに、こんなに好きになってしまっていたんだろう、私。
もう、夢を見れるような年でもないというのに。
「……メール。」
2日に1回くらいの割合で、伶さんからメールがきていた。かなりの長文で。
内容は他愛もないことばかりで、メールのどこにも返事をせかすような言葉は入ってなかったけれど、なんとなく返事はした方がいいのかな、と思ってはいた。