電波ヒーロー
_ヒーローの本心
目が覚めると、昨日のことが嘘のような、夢のような気がした。
けれど実際そんなことはなくて、全て現実だったと頭が認識する。
伸びをした後携帯を開くと、伶さんからメールがきていた。
…昨日の今日なのに。
伶さんは、気を使ってくれているんだろうけど。
「…え、」
内容にびっくりして、思わず固まった。
…今日、ケーキを作ったから夜に届けに行くので、家にいる時間を教えてほしい、というような内容だったから。