電波ヒーロー


…男性にまで支持されてるような人気者なんだ。

お隣に住んでいるのに、本当に遠い世界の住人なんだね、伶さんは。




…本当に、遠い。

昨日告白してくれた人はたしかに『秋月伶』で、私の好きな人なのに。


目の前にいたのに。

抱きしめられたのに。




体の距離は縮まっても、住んでる世界の距離は縮まらない。

縮められない。


ため息をつきそうになってぐっとこらえ、食べていなかったお昼ご飯に箸をつけた。


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