電波ヒーロー


ごく、とつばを飲みこむ。

茉莉は一呼吸おいてから、再び口を開いた。




「『片想いって難しいよね、…フラれても連絡していいものなのかな?みたいな』って、言ったんだよね」

「…っえ?」


強張っていた体の力が一気に抜けた。

正直、それのどこが意味深なのかは、メールの内容を聞いていないから私はわからない。


…まぁ、今の私と伶さんの状況にカブる発言では、あるけど。


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