電波ヒーロー
そんな気持ちが私の顔に表れていたのだろう、茉莉はすぐにその理由を教えてくれた。
「メールの内容は確かに片想いだったのよ。でも、フるフラれる以前の問題だったわけ。 …それなのに、フラれた後の話をしているのよ。変でしょう?」
「……それは、そうだね」
「でしょう?…だから、もしかして秋月伶自身がフラれたのかなって、ね。」
「……」
「もちろん推測だけど。」
茉莉はニッと笑うとお茶を口にした。