電波ヒーロー


そんなことを考えているとあっという間に7階に到着した。

ふと見ると、見たことがない綺麗な女の人が立っていた。


けれど私の視線はその女の人よりも…その後ろに、集中してしまった。




「じゃ、伶またね。」

「あぁ、……」


私とすれ違いでエレベーターに乗りこんだ女の人を見ることは出来ず、まして伶さんを見る勇気もなく、私は俯きながら自分の部屋へと向かおうとした。


< 175 / 262 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop