電波ヒーロー
私はといえば、秋月さんがばさばさと荷物を落としたことにびっくりして、
一瞬固まり、はっと我に返って、しゃがんで秋月さんの荷物を拾いはじめた。
「っあ、す、すみません…、ぼーっとしていたもので…」
私が拾っている姿を見て我に返ったらしい秋月さんは、申し訳なさそうな顔をしながら、しゃがんで荷物を拾いはじめた。
「いえ、あの…驚かせてしまったみたいで…」
「や、お、…僕が、ぼーっとしていたから、」
「あ、これ、」
「あ、すみません」
「「あ」」