電波ヒーロー
「怒ってるでしょ?」
伶の言葉にはっとして、意識を現実に戻す。
気付くと、案内してくれた従業員の人はもうそこにはおらず、部屋に2人きりになっていた。
部屋は和室と洋室のセットで、洋室の方にはテレビとソファ、そして小さなテーブル。
ベッドはないから、テレビを見るためだけの空間な感じ。
和室の方は、窓辺に椅子2つとテーブルがさりげなくあった。
どこのホテルに言ってもありそうな空間。
ただ違うのは、窓の向こうに、先程見た海の景色と、…何故か露天風呂が見えること。