電波ヒーロー


伶はくすくすと笑いながら、またキッチンでケーキとお茶の準備を再開したようだった。




カチャカチャ、とキッチンから聞こえてくる音を背に、私は寝室に入って服を着替え始めた。


…どんなに伶に愛の言葉をもらっても不安になるなんて、私はなんて愚かなんだろう。


< 253 / 262 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop