電波ヒーロー


秋月さんはといえば、私の言葉を聞いてきょとんとした顔をして、それから少し哀しそうな顔になった。




「…僕、今まで彼女にお菓子が作れるなんて言ったことないんですよ」

「っえ?」

「気持ち悪い、とか言われたらへこみますし。 …家族以外に食べてもらったのも、打ち明けたのも、十波さんが初めてです。」

「……。」

「って、すみません。俺、…じゃなくて、僕、べらべら喋りすぎですよね。」


< 50 / 262 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop