電波ヒーロー
「え?…だいたい、夜なら暇ですけど…、あと、日曜は休みです。」
「そっか。じゃあ、明後日とか、どう? …や、本当は明日が良かったりするんだけど。それはあまりに突然でしょ。」
嬉しそうに私に聞く伶さんに、余計なことをしたかもと思っていた気持ちが、消えていった。
…こんなに喜んでくれたなら、言って良かった。
「…明日でもいいよ。」
「えっ、本当に?」
小さい子供みたいに目をきらきらさせて私を見てくる伶さんに、思わず笑みがこぼれた。