電波ヒーロー


「…由佳ちゃんてさ、感想が素人っぽくないよね。」

「え、そうですか?」


私の感想を聞いた伶さんが、そうぽつりともらした。


…少なくともプロではない…と思う、けど。

や、プロ?ある意味プロ?


自分自身に問い掛けていると、伶さんが少し小さい声量で、またぽつりと呟いた。




「…俺なんて、美味しいしか言えないのに…」

「美味しいって言われることが、1番嬉しいですよ?」

「…ありがとう。」


< 76 / 262 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop