Bitter&Sweet
さて、どうしたモノか
眠る松雪さんを見つめ
純粋なんだろうな
だけど
子供だなぁ
とりあえず、兄貴はライバルに入らないし
少しオレにも分はある
このままホテルに連れて行くより ちゃんと家に帰した方が
先に繋がるなぁ
そう思ってると
松雪さんのバッグからケータイの着信音が聞こえて
「松雪さん!松雪さんケータイ鳴ってるよ」
揺すってみても起きないし
とりあえずバッグからケータイを出して画面を見ると
>着信 お兄ちゃん
お兄さんか
ちょうどいいかもな
松雪さんの家を教えてもらって 送って行こう
ピッ
通話ボタンを押し
「もしもし」と松雪さんのケータイに出た