Bitter&Sweet
ダイニングテーブルで向かい合ってカレーを食べる
「疲れてる時は作らなくても いいんだよ?姫」
「でも、私、居候だし、家事くらいしないと申し訳ないよ」
私が そう言うと
お兄ちゃんは眉をしかめて
本当に嫌そうな表情をする
「姫はオレの妹なんだから……
申し訳ないとか考えないでよ
オレは姫がいてくれるだけで
嬉しいんだよ?」
お兄ちゃんは優しく微笑み
こちらに手を伸ばして
私の頬を人差し指で軽く突っついて
「ちゃんと わかってくれてる?
お姫さま」
カァァァァァァ……って
頬が赤くなって行くのが わかる
「こ、子供扱いしないでください」
そっとお兄ちゃんの手を払った
お兄ちゃんは苦笑いして
「ごめんなさい」と呟いた
なんで この人は そんな事を言うかな?するかな?
私のキモチなんて知らないんだ
どうして私は妹なんだろうって
どうしてお兄ちゃん
私と他人じゃないの?って
苦しいキモチ知らないで
簡単に触らないで欲しいよ…