Bitter&Sweet
許されない恋を消してくれる誰か
南サイド
まぶたの裏が白く眩しい
もう朝なのぉ?
まだ眠たいのに…………
あれ?なんだろう?
少し息苦しいし身体が重たい
ピピピピピピ……………
………何の音だろ?
私のケータイのアラーム音は
猫の鳴き声なんだけどなぁ
―――――――――パチッ
目を開けると
一面の紺色
身体が温かく少し重たいのは
私の頭を誰かが抱えるように抱きしめているから
………………あれ?
この紺色は
お兄ちゃんのパジャマの色
バッと顔を上げると
私を抱きしめ
ぐっすり眠るお兄ちゃん
え?え?え?え~~~~~
「うきゃあぁぁぁぁぁぁぁぁ」
早朝、私の悲鳴が響き渡り
「……んあ?」
お兄ちゃんが目を覚ましたから
ズサササササササ………
私は
ベッドの足元まで後退りをした
「んなっ……な、…あれ…?」
なんで私 お兄ちゃんのベッドで一緒に寝てるの?
混乱して何も言えない私に
お兄ちゃんは横になったまま
「おはよう、姫」と普通に言った