Bitter&Sweet
「あ。おはよう、お兄ちゃん」
私はベッドの上 正座して言うと
お兄ちゃんは軽く伸びをして
「相変わらず寝相悪いのな
抱きしめて押さえてないと
容赦ない鉄拳が………」
「あ。ウソ。ごめんね、お兄ちゃんケガしてない?」
「大丈夫だよ。姫のパンチなんて猫パンチみたいなモノさ」
「え~?猫パンチって地味に痛くない?
……って そういう問題じゃないっ」
ついつい お兄ちゃんが普通に
『おはよう』って言うから乗せられるところだった
「なんで一緒に寝てるの?」
「ん~」
お兄ちゃんは天井を見上げて
「なんとなく…じゃない?」
な、なんとなく~?
あれ?
私、夕べ いつ寝たんだっけ?
確か お兄ちゃんが仕事で遅くなるから夕食いらないって言って
1人でお弁当屋さんの メンチカツ弁当を食べて
お風呂入ってリビングでソファーに寝転がって………
そこから記憶がない
お兄ちゃんがいつ帰ってきたかも知らない………