LOVE♀♂SEASON
やっと校舎にたどり着いた時には、
ずぶ濡れ状態で制服からは水が滴り落ちていた。
「さむ……っ…」
静まり返った学校、声が妙に響いて不気味だ…。
それに、一人だから余計に怖い…
「やっぱ付いてきてもらえばよかった……」
後悔しても、もう遅い。
早く取りにいってさっさと帰ろう。
うん、それが一番だよね…。
「確かここにー……」
教室のロッカー辺りを見回す。
あたしの目は、ある一点で止まった。
「あぁ!あったぁー!!」
キラリと光るネックレス。
それは、間違いなくあたしの物。
「良かったぁ」
着けたままだと雨で濡れてさびちゃうから
外して置いといたんだよねぇー。