キミのことが好きでした
はじまり
あの夏
蝉が鳴いていた
午後の蒸し暑さの中
キミは僕に言いました
日射しを遮る校舎裏に
無理矢理僕を呼び出して
たった一言
呟いたのです
「うち…タツに告られた」
いつもはふざけて
バカ笑いして
女らしい部分なんて
ひとつも見せなかった
そんなキミが
あの瞬間は
恋する女の子に
変わっていました
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