キミのことが好きでした


でも

それ以上に落ちていたのは
キミの方でした



「めがっちの宿題ばっかり
写してたしなぁ」



キミの苦笑いに
不安はあったのか

僕はただ
下を向いて話を聞きます



タツと付き合い始めてから
キミは恋することに一生懸命で

いろんな仕事を
忘れていました

僕たちはまだ中学生で
興味はあちこちに存在するけど

やるべきことが
減ってくれることはないのです

それでも



「うち、タツと同じ高校に
しとこかなぁ」



頑張れる理由が
そこにあるなら

僕に何かを言う権利など
ありませんでした






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