キミのことが好きでした


時々家の近くですれ違い
キミと話せる機会ができます

だからってほとんどが

キミからの一方的な
報告なんだけど

僕にはそんな時間が
貴重なものになっていました



結局昔から

こうやってキミの話を聞くことが
僕の役割で



一緒に通えなくても

一緒に帰れなくても

キミの景色に
僕が存在しなくても

その関係だけは
嬉しくも変わらなかったのです



「タツにはもう相談した?」

「ううん、まだ」



そんな言葉だけで

恥ずかしいくらい
舞い上がってました




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