キミのことが好きでした
なんだかちょっと
複雑でした
僕はキミを
なんと呼んでいたでしょう
小さい頃は
名前だったかもしれません
でもいつの間にか
ねぇとか、なぁとか
宛てなく呼んでいた気がします
「用事なら遠慮すんなって
お前ら幼なじみやろ?」
その言葉を
僕はあまり
気に入っていませんでした
僕とキミの関係を
全てその言葉でまとめられそうで
「だからなんでもないって
ちょうど帰ろうと…」
「あっそ」
「……っ」
でも変な意地は
後の後悔を生むと
あれからずっと
僕の心に刻まれています