キミのことが好きでした


僕はとっさに
下を向き顔を隠しました

キミとタツは
少しふざけながら手を繋ぎ

自分たちの前にある
鈴を二人で鳴らします



キミの願いが
どんなことかだなんて

考える方が
苦しくて

僕は自分の願い事を
必死に考えていました

キミが毎年
僕と縁日に出掛けるたびに
言ったこと

それを忘れてなかったから

とても
悩んだのです



「願い事はひとつだけ!
じゃないと、叶わんから」




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