キミのことが好きでした


星が輝く空の下

キミはまるで他人事のように
笑いながら言っていました

漫画家になりたいと言ったら
親に怒られたんだと

なれるわけがないと
決めつけられたから

腹が立って
家を飛び出したんだと



久しぶりに聞く
キミの愚痴や意見の数々に

少しだけ懐かしさを
感じながら

僕はずっと

以前と同じように
聞き役に徹していました



僕たちはたぶん

高校に行く必要がないとは
思っていませんでした

ただ

先のことなんて
まだ何も決められないのに

無理に責められるのが
イヤだっただけなのです




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