キミのことが好きでした



大人の世界に
紛れ込んで

僕たちはなんとなく

大きくなれた
気がしていました

それでも



「君たち、ちょっと来なさい」



世間から見れば

やっぱりただの
子供だったのです



強くなったと思っても

一人になれば
何の力もない

現実を動かすことも
当然できない

そんな
弱い存在でした




< 38 / 70 >

この作品をシェア

pagetop