キミのことが好きでした
長い間
ずっと見てきました
特別なこともなく
当たり前のように
毎日、毎日…
キミの茶色く透けた髪と
眩しい笑顔と
喜ぶ瞳も
落ち込んだ仕草も
ずっとずっと
見てきたのです
僕がメガネを掛けた時
キミは僕に
ふざけて言いました
「男がメガネかけるのって
本心を隠すためなんやろ?」
僕がそんなに
器用なはずはありません
でも
隠せるものなら
誰にも気付かれないように
二度と開かない
鍵をかけて
蓋を閉じてしまいたいとも
思っていました