キミのことが好きでした


キミを見て

何度も胸が
苦しくなったこと

うまく言葉が
出せなかったこと

その原因を
僕は知りたくありませんでした



夕暮れに肌寒さを
感じるようになった頃

キミは一人
玄関先にたたずんでいました



「タツはどした?」



軽くかけた言葉は
僕なりの精一杯です

普通の笑顔が出せていたか
ちょっと心配でしたが

キミは僕に何も言わず
ただ黙って首を振りました




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