キミのことが好きでした
流れる季節と戻らない今
何気に空を見上げれば
頬に落ちる雪が
じんわりと胸の奥にまで
冷たさを広げます
僕たちが変わらなくても
季節はちゃんと
次の明日に向かっていました
少しずつ進路が決まっていく
友達の中で
入試を控えた僕は
問題集に囲まれながら
相変わらずキミのことを
考えていた気がします
「今しかない」
キミだって何度も
言われてきたでしょう
今頑張らないで
いつ頑張るんだと
でも僕にとっては
今できる勉強も
もちろんだけど
今ある気持ちだって
とても大切なものでした