キミのことが好きでした



僕が試合のレギュラーに
選ばれなかった時も

やっぱりキミは
僕の隣にいました



「めがっち、なんか奢って」

「……」

「うち、たこ焼きがいいわ
おばちゃんとこの大ダコ!」



落ち込んだ帰り道で

全然空気も
読んでくれなくて

あまりの鈍感さに
少し腹も立ってました



でも



「なんかもうお腹いっぱいや
残りはめがっちにあげるな♪」



キミの優しさに鈍感だったのは
僕の方だったと

ずいぶん後から
気付いたのです




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