キミのことが好きでした


誰もいない屋上には

何度も冷たい風が
吹き抜けました

向かい合うわけでもなく
柵から手を伸ばしながら

隣に並んで
校庭を見下ろしていた僕ら



「そう言えば忘れてたわ
進学おめでと、めがっち」



キミをこんな風に

屋上に呼び出しただけでも
緊張したのに

久しぶりに見せてくれた
キミの笑顔は

僕を最後まで
苦しめました




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