キミのことが好きでした



「めがっちの真面目な顔
なんかウケるなぁ」



キミは笑いながら

ほんの少しだけ近づいた僕を
そっと突き放しました

悲しさと寂しさを
その胸に抱えたまま

もう僕になんて
頼らなくていいと言うように

強い態度を
変えようとはしませんでした



「全然…ウケんわ」



一度目の失敗を
怖がらずに次に進む

そこまでの勇気が
あのときの僕にはなくて



僕はキミに

もう話しかけることが
できなくなっていました




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