キミのことが好きでした



僕はこの日まで

どれくらいのことに
挑戦できたでしょう



「めがっち、これあげるな」



後輩からもらった
花束を抱えて

キミは襟元につけていた
リボンを外すと

それを僕の手首に
そっと結んでくれました



「……うちな、今日のうちに
ここ出発するから
今までありがとう、めがっち」



上手く言えなくても
いいんだって

返事なんて
いらないんだって

ただ

僕の方が
ありがとうと

キミに

伝えたくて





< 55 / 70 >

この作品をシェア

pagetop