―*。・となりの恋愛事情・。*―
*。・*。・*。・*。・*
「それじゃ、移動してくれ」
先生が命令を下す
私は黒板を見るのが怖くて、一度も見なかった…
誰になるんだろっ?
席を一つ横にずらして、右頬を机に付ける
右頬の冷たさが、私に現実を見せてくれていた… このまま深い夢で終って欲しいって思ってしまっていたから
ガタン と机が引っ付く音が鳴る
来た!!
何故か変な汗が出てきた… 緊張しすぎだ
これで人生が変わる訳じゃないのに――
って今は思ってるけど…実は人生がかなり変わるのだ
席替えの隣の席の人のおかげで―――……
思い切って目線を上に変える
変えた途端に彼と目が合ってしまう…
う゛ぅぅッ…最悪――
こういう時 目線を逸らすとあとで話にくくなって結局嫌いになっちゃうし…
えぇぇぃ!! 何か言えぇ 岡山 彩子―――!!