―*。・となりの恋愛事情・。*―
彼の教科書が机をこえてやって来た
「ホントに…ごめんねっ」
先生にばれない様に小声で何回も謝った
「ぅぅん。別にいいよ…」
何か男子では珍しい優しい性格の様です…
*。・*。・*。・*。・*
国語の授業はおもしろいなんて一つも思わないが、何故か今は楽しい――
でも、良かったぁー 貸してくれるとわ思わなかったし
緑川の国語の教科書を見ると、名前記入欄を見つけた
そういえば、下の名前分かんないし…ちゃんと確かめておこう!!
えっと…海に斗――
「……かいと――……」
思わず声に出してしまった…
「えっ////」
緑川がこちらに顔を向ける
あれっ?私何かしたっけ……?
緑川…顔赤いし―――
あっ…気安く下の名前で――呼んでしまったぁぁぁ!!
「///海斗って読むんだよね?」
こっちまで顔が熱くなって、急いで誤魔化した
「ぅ、ぅん!!…一瞬ビビッた。女子に下の名前で呼ばれるの初めてだったから」
最後のほうが聞き取りにくくて、よく分からなかったが…
嫌がってなくて良かった――